ここまで災害発生時の運用要領を書いてきました。
ここでは、太陽光発電パネルを使って継続的な電力確保を行う際の注意点などについて述べてゆきます。
太陽光発電パネルと言っても多種多様
目的によっても異なりますし、最適なものを選ぶのは言うまでもありません。
ここでは簡易型の電源装置と組み合わせた展開を考慮しています。
ここで言う電源装置とは、100ボルト正弦波出力が可能でコンセントプラグがそのまま繋げられるモノを想定しています。
大半の100ボルト正弦波対応の大容量電源装置は、発電パネルからの入力電流もそれなりに大きくないと対応できません。
基本的には家庭用100ボルトから充電する使用法が多いのですが、今回は災害発生時を想定し停電下における運用を考えていきます。
太陽光発電パネルを確認する
そこで太陽光発電パネルの出番となりますが、まず確認すべきは出力スペックです。
私が運用している電源装置本体はトリセツによればDC入力が20ボルト 5アンペア。
しかし入力には幅があり5〜24ボルトまで対応出来ると書かれています。
つまり、この範疇であれば充電できるという事になります。
市販の携行型太陽光発電パネルの出力はまちまちですが、私の運用している物はだいたいDC15〜18ボルトあたりが多いです。
これらのスペックがあれば充電はOKです。
あと、ネットにはワット数記載もありますが、これは最大発電容量で、必ずしも大きければたくさん充電できるというものでも無いようです。
私もこの辺は詳しくないので参考までに貼っておきます
https://www.ysgear.co.jp/marine/electronics/sp_solarpanel/
購入する際はよく確認しましょう。
出来ればパススルータイプを選びたい
これは太陽光発電パネルの話ではなく電源装置の話なのですが、同時に購入される方もいると思いますので触れておきます。
パススルー機能とは、充電をかけながら出力が可能な機能を指します。
例えば、太陽光発電パネルで充電をかけながらその場で電気を使いたい時に、パススルー機能が無いものだとどちらかしか出来ません。
つまり、充電なら充電だけ、放電なら放電だけとなってしまうのです。
もし昼間は太陽光で目一杯充電したいなら、電源としては夜にしか使えない、ということになります。
災害時に太陽光発電パネルを併用した活用を考えるならばかなり使い勝手が悪くなる可能性が高く、この機能の有無は確認した方がいいと思います。
私の持っている2台も片方は非対応なので2台目を買ったくらいです(私は災害時の使用しか考慮にないので)。
もっぱら家で充電してキャンプに使うだけなら問題ありませんが、用途に応じて考慮しましょう。
相性を確認しましょう
さて、パネルと電源装置両方を買えばすぐ使えるのか?と言うことになりますが、なかなかそうはなりません。
入力スペックだけではなく、接続ができなければ意味が無いのです。
特にプラグの形は多岐に渡り、そのままでは繋げない物も多いです。
そうなると場合によってはアダプター形状が合わなくて繋げない!と言う事にもなりかねません。
最近の太陽光発電パネルは親切ですので、多少複数形式のプラグアダプターが付属していますが、無いものもあります。
必ず事前に確認し、互換性と接続可能な組み合わせを確認しておきましょう。
届いたらそこで安心しない。
諸々確認して、購入して届いたとしましょう。
そこで安心してはいけません。
まず、届いたら必ずすぐに開けて、自分で接続して使ってみてください。
これは私も経験したことなのですが、いきなり開けても使えないのです。
使い方が分からない。というより繋ぎ方に戸惑ったりします。
まずは必ず自分で使ってみて、接続要領や運用要領を演練しておくことをオススメします。
いざ!という時は余裕がなくなります。その時に「あれがない!」とか「ここが分からない!」となっては遅いです。
分からないことは平時のうちから調べておき、しっかり使いこなせる様にしておきましょう。
有事ではネットも繋がりにくくなります。
また、初期故障を炙り出すためにも使ってみることは必須です。
以上、私がやってみて気づいた点を書きました。
災害はいつ発生するかわかりません。
その際に水、食料も大切ですが、電力が確保できるかも大きなポイントとなるかと思います。
バッテリーも普段から充電してありますが、使ってもチャージ出来る手段があるかないかで気持ち的にも大きく変わってくると思います。
有事発生時に皆さんが知恵を出し合い、各々がしっかり準備することで減らせる災いもあるかと思います。
そんなとき、私の拙文が皆様のお役に立てれば幸いです。
〜おわり〜最後までお読みいただきありがとうございました。